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大学職員がブログ書いてもいいですか?

とある大学の職員が、大学職員のことから教育関連やら経済・金融やら日常やら書きます(予定)。

奨学金について その一(大学生・大学院生向け)

※今回は、大学生・大学院生向けの記事です。

 

皆さんは、奨学金を利用してますか?

最近の調査では、大学生の半数が何らかの奨学金を利用しているようです*1

私も日本学生支援機構奨学金を借りたり、大学独自の奨学金をもらったりしてました。そして、絶賛返済中です。

 

奨学金」と言ったら「日本学生支援機構」ですね。

この記事を読んでくださっているそこのあなた!返済が心配ですよね。

でも、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。いろんなところで炎上してますが、普通に就職できれば、普通に返済できます

 

 

たとえば、第2種奨学金で月8万円借りている場合。

とりあえず、平均貸与月額が7.3万円らしい*2ので、月8万円借りていると想定すると、4年間で384万円借りることになります(8万円×12ヶ月×4年)。それで、貸与利率を0.5%とすると、返済は月17,000円を20年間となるようです(返済総額405万円ほど)*3

毎月17,000円の出費は確かに痛いですが、決して返せない額ではないですし、贅沢が全くできないわけでもないはず。だって、学生であるあなたの今月の月収いくらですか?それが社会人になれば、月20万円近くになるよ?ボーナスもきっとあるよ?なので、返済はとりあえず心配しなくて大丈夫です。

 

なお、気をつけて欲しいのは利率は3%ではない!ということですね。あちこちで炎上している理由として「奨学金なのに利息を取るのはけしからん(利息が高すぎる)」というのがありますが、実際の利息は1%を切っています。あくまでも上限3%なんですよね(10年ぐらい前は2%近くありましたが、最近は0.5%ぐらい。直近は0.1%ほど)。そんなわけで、利息なんて大したことありません。

 

また、繰上返還をすれば、実際に支払う利息額はもっと下がります

繰上返還とは、本来の返済日よりも早く返還しちゃうあれですね。この繰上返還は一般的な住宅ローンと同じ仕組みです。簡単に言うと、「○回分早く返すから、その分の利息免除して」って感じです。なので、やればやるだけ返還額は減ります*4

特に、できるだけ早い時期にやったほうがよりお得です。というのも、奨学金の返還は毎月一定ですが、内訳にからくりがあるんです(下図参照)。

f:id:blog_daigakushokuin:20160313011408p:plain

こんな感じで、返還額は一定でも、元金は徐々に増えて、利息は徐々に減っていきます。例えば1~3回分を繰上返還するのと18~20回分を繰上返還するのとでは、オレンジ色の部分(利息)の割合が全然違うと思いませんか?あくまで簡単に例示したものですが、こんな仕組みになってます。

なので、繰上返還すると利息が減りますよーできるだけ早く返したほうがお得だよーということです。

実際、私も繰上返還をたくさんした結果、就職後数年で2/3ぐらい返しちゃいました。利息も当初予定と比べたら、全然払ってないです。

 

結論としては、普通に就職すれば、たいした問題ではないということです。

ただ、それでも大学卒業と同時に借金を抱えて社会人になるというのは事実ですよね。今回、例として出したものでも400万円近い借金を抱えちゃう訳であって。これが結婚とか子育てとかに影響することは否定できません。

今借りているのであれば、もうしょうがないと思います。諦めましょう。日本の大学は学費が高すぎるだとか、「奨学金」のくせに実態は教育ローンだとかは事実かもしれません。ここに問題意識を持つのは大事です。でも、だからといって、あなたの奨学金が急にチャラになることはないんです、残念ながら・・・。

暴論ではありますが、貧乏な家に生まれちゃったから、どうしようもないんです。

 

スヌーピーはこんなことを言ってますよ。

You play with the cards you’re dealt …Whatever that means.

 

 

「学力」の経済学

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